カラスの赤ちゃん

今年も、アジサイが、綺麗な色の花を咲かせたと思えば、梅雨入りとなって、雨の日が多く蒸し暑い季節となりました。

さて、ここ上溝では、最近話題となっている事があります。事業所敷地に添って電柱が1本あり、そこから電線が数本伸びています。普段、空を見上げることも少ないですが、2カ月ほど前に、利用者の1人が、その電柱と電線の交わるところに、な・な・なんと!カラスの巣ができているのを発見し、高揚した表情で教えてくれました。さらに、そこには、カラスの赤ちゃんが顔を覗かせているのです。しかも、その巣の材料を見て、またまたビックリ!それは、まぎれもなく、この事業所で、ガーデニングで剪定した木を、利用者の皆が、丁寧に葉・小枝にばらした小枝そのものでした。カラスの親は、赤ちゃんが安全に居られるよう、せっせと、この小枝を1本づつ何回も何回も運んで作ったのでしょう。まさに親カラスの自然の木を使い、自力で築いたログハウスです。私も、長年生きておりますが、生まれて初めて、カラスの赤ちゃんを見ました。カラスは「黒い」ものだと思っていましたが、生まれてしばらくは「赤いんです」まさに「赤ちゃん」なのです。

その赤ちゃんを、毎日観察していると、日に日に、鳴き声も大きくなり、ついには、黒い姿で巣から顔を覗かせ、餌を待っていました。もう弱々しい鳴き声ではありません。そして何日か経ち、ある日、ふと電線を見たら、カラスの子供が、サーカスみたいに電線に停まっていました。前後に絶妙に、グラグラ・・・おっとっと・・・今にも落ちそうな・・・危なっかしい姿でした。でも暫くしたら、それでもちゃんと電線に停まり、どや顔で一声「カァー」と鳴き飛び立っていきました。

 

このレインツリー上溝にも、沢山の利用者さんが通所されています。いつかは、自身の目標や夢に向かって、飛び立っていく日が来るんだろうなぁ・・・何だかあのカラスの子供を思い出し、嬉しい様な、ちょっぴり寂しい様な・・・複雑な気持ちになって、このブログを書いてます。