すてきなおくりもの

春の足音がすぐそばまで聞こえてくる頃になりましたね。

皆さま体調崩さずお過ごしでしょうか? こんにちは! 伊勢原事業所です。

 

先日に、ご利用者さんより素敵な贈り物をいただいたのでご報告させていただきます。

わが家には兎年生まれの娘がいて、思い付きで、誕生したばかりのミニウサギをペットに飼わせていただき、

娘の成長を一緒に過ごしてきました。

名前は娘が名づけ、ウサギの〝うーちゃん〟(女の子)

とても良く懐いていて、公園に一緒に行ったり、家の中にゲージを設置してのびのびと過ごしたりしていました。  

公園では、芝生に自由に走らせても遠くへ行かず自分たちのいるシートに戻ってきたり、家の中ではゲージ内で後ろ足を

伸ばしくつろいだり、娘の近くで過ごしたり、大好きなバナナを毎朝おねだりしたり…

       

後ろ足を伸ばす姿には、とても癒されていました。

“ウサギってこんなにも懐くんだなぁ”と思いながら約10年程共に過ごしてきました。

 

急に元気がなくなり一週間。 昨年の12月24日の夜に老衰により、家族が見守るなかで苦しまずに眠る様に亡くなりました。

とても辛い出来事で、翌日に仕事場へ来た時にご利用者さんの一人より「何だか、今日はいつもとちょっと違う感じですね。」

と感受性豊かな方よりお言葉があり、『実は… 』と出来事をお話させていただきました。

その直後、気を利かせてくれて励ましのお言葉があり、とても癒されました。

 

癒していただいたご利用者Sさんは優しく、とても器用な方で、どの作業にも真剣に取り組み申し分のない作業状況でした。

グラフィックデザイナーになるという夢があり、ご自身の意思で、今年の1月より専門で取り入れている作業所へ移行する事

となりました。

Sさんの通所最終日に、得意なウッドバーニング作業で職員ひとりひとりに素敵な思い(お子さんとの思い出や大切に飼っている

猫と追いかけっこしている様子など)を輪切りの枝に描いたものをプレゼントしてくれました。

「大事にしていたウサギはいつも野崎さんの後ろから見守ってますからね!」とプレゼントしてくれました。

とても素敵なプレゼントだったので、帰宅してから家族に報告し、皆で感動しました。

良いところがたくさんある方ですが、自分を悲観的に考えてしまうところが強く、時々相談にも乗らせていただいていました。

自分にもあてはまる事ですが、足りていない事や上手に出来ない事などがあると、それに浸ってしまい上手く先に進めない

こともあります。

誰にでも良いところはあるので、その事を褒めながら進んでいって欲しいと、できるだけプラスの要素を取り入れて支援にも

つなげていく様に心がけています。

 

Sさんへは、『素敵なものをありがとう!家族に見せたらみんなでとても幸せな気持ちになれたよ。今回のプレゼントは他の職員や

そのご家族を HAPPY にさせましたね。この事も良さの一つですからね!!』と伝えさせていただきました。

 

ご利用者さんの中には、過去に、想像を絶する様なつらい事や、褒められた経験のない方たちもいると思いますが、自分にも置き換え、

人から褒められたり愛されると伸び、けなされると自分らしさが出せなくなるので、プラスの考えで、職員間でよく相談していき、

これからも支援を行っていきたいと思います。

 

                                                                                                                       サービス管理責任者  野崎